
2011年10月29日
唐津くんちと武田信玄とアワビ

唐津くんちが近づき、日が沈むと町内からはお囃子の笛、太鼓が聞こえてくる季節になりました。
写真は9 番山木綿町(きわたまち)の武田信玄の兜(1864年・元治元年)です。
戦国の武将武田信玄が、戦時の保存食としてアワビの煮貝を考案したという言い伝えがあります。
武田は甲斐国とは別に、伊豆半島に狭い飛び領地を保有していたらしく、醤油で煮た伊豆のアワビを甲斐国へと運び入れたそうです。
いざ出陣となると、武将たちは「にぎりめしとアワビの煮貝」を腰兵糧として戦地に赴いたといわれています。戦国時代最強とも評された武田の騎馬軍の強さの秘密はアワビのおかげだったのかも。
でもこの話は言い伝えで、江戸時代、駿河国で採れたアワビを腐敗防止の為に醤油樽に入れて馬の背で甲府まで運んでいたのが始まりのようです。
馬の背に揺られている間に、煮貝に適度な醤油味が染み込み、着いた頃にはおいしい煮貝になっていたというのが事実のようです。

現在も「甲斐の煮貝」 は”海のない県”の特産品として大変親しまれています。甲斐は貝ですね。
Posted by あわ美くん at 06:42│Comments(0)