石仏の移動 1
鏡山へんろ同行会の今年度の最大の事業(作業)石仏の移動を昨日(6月15日)行いました。
現在も昭和初期当時の姿のままで残っているへんろ道(第5番から52番まで)を整備、保全し、トレッキング道として利用してもらうのが整備の大きな目標です。
当初このへんろ道に設置されていた6台の石仏が、信者さんの高齢化等の理由により常照院に移動しています。さらなる信者さんの高齢化が進み、その石仏も忘れ去られたような状況になっています。寺院消滅が社会問題化する中、常照院もその例外ではなく、この石仏群を最低限(第5番~52番)でも保存したいという強い気持ちから今回の移動を計画しました。
なお、これらの石仏の移動に関しては関係者の同意、唐津市の関係部署の許可をとっています。
移動する石仏を一か所に集めました。
1個20kgぐらいと思っていましたが、それが大誤算。30~40kgありました。
衝撃を和らげる梱包シートに1個づつつつみ、軽トラで運搬。
軽トラの通らない道は一輪車で運搬します。このような登坂が予想以上に大変で、ここまでの作業だけで午前中いっぱいかかりました。
今度はへんろ道に降ろすための作業です。こどもが遊ぶ草ソリを使って、重力で滑り落とします。午前中の作業では石仏がソリから滑り落ちてしまいうまく作業がはかどりません。昼食時の休憩にソリを改造しました。
あ
へんろ道まで積み下ろした梱包シートにくるまれた石仏です。
この場所から一番遠い14番から運搬を始めましたが、ここで業者さんたちがギブアップ。腕の筋肉がぱんぱんでこれ以上運べないとのことです。
本日の作業はここまで。梅雨の間の晴れの日を狙って、次回の運搬作業に取り掛かります。
それまで、石仏はこのまま放置。これはバラバラ死体ではありません。トレッキング者の皆さん、しばしご辛抱を。
今月中には石仏の設置作業を終わらせたいと思っています。
鏡山へんろ同行会では、このへんろ道の整備に携わってくださるメンバーを募集しています。
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