2015年08月26日 10:12
この本は、市の図書館にはなかったのでわざわざ県立図書館から取り寄せていただいた。いまどきの図書館、便利なシステムになっています。
さて、「空海の風景」読み応えがありました。
この本で1箇所だけ疑問があります。
それは、空海はなぜ定められた20年の在唐期間を早めて、密教を習得すると1年余りで日本に帰ってきたのかということです。この辺りの理由については、本の最後のあたりに少し司馬氏も触れていますが、私にはその理由だけでは納得できませんでした。
空海の本心は、そのまま唐に居着きたかったのではないか、と思うのです。野球でいえば、日本野球から大リーグへ、サッカーでいえばJリーグからセリエAやプレミアリーグ、スペインリーグに行ったようなものです。なのに、なぜ日本に帰らざるをえなかったのか、まさしく「帰らざるをえなかった」その理由が描ききれていない印象をもちました。
本を読む限り、空海が日本に帰りたいという気持ちは描かれていますが、本当のところはどうだったのか私は氏の解釈に疑問をもちました。
まあ、歴史素人の私の意見なので、取るに足らない意見だとは思いますが。
これから暑い夏も終わり、読書には最適な季節が訪れます。
glampinng K 3/16は読書するにはもってこいの場所ですよ。