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日本最古の医学書「医心方」(984年）によると、「アワビ（石決明）は、身体の九つの穴の器官に利き、知恵をさとくし、目がはっきりする」と効能をうたっています。さらにこのことから決明といい、石に付着していることから石決明というなどと語源まで説明しています。（参考；あわび文化と日本人；大場俊雄著）

また「政事要略」によると、855年文徳天皇が弱った時、医者が「石決明酒」なるものを与えたと記述されているそうです。石決明酒とは乾しあわびを長期間つけこんだ酒らしいといわれていますが、どんなものかは不明らしい。

そこで、ネットで石決明酒なるものを探してみました。日立市で2002年ごろ町おこしで石決明を使った商品を開発していたようですが、下火になったらしく記事が見つからない。

やっと、上の写真を見つけました。やはり日立市でした。このお酒を飲むと知恵がつき、目がよくなるのかなぁ・・・などと思わせニヤリとしてしまいます。この酒が飲みたくて、ネットでも探しましたが見つかりません。まさしく、幻の酒になりました。

いつか、絶対にこの酒が飲みたいと思う。

【写真】掲載した写真はja-kou66さんのブログ「reminiscence」から引用しました。→　
http://ja-kou66-blog.blog.so-net.ne.jp/archive/201007-1