アワビの缶詰・・その2
昨日はアワビの缶詰のことを書きましたが、今日はアワビの缶詰にまつわる話をします。
1897年、千葉県安房の小谷源之助は単身アメリカに渡り、その後弟、海士3人を呼び寄せ、カリフォルニアでアワビ潜水業と干しアワビ製造業を始めました。
寒流のカリフォルニア海流の水温で苦しめられた小谷は、ヘルメット式潜水器を導入し、漁獲を急激に伸ばしました。1902年、アメリカ人との共同事業でポイントロバス缶詰会社を興し、アワビの缶詰を製造し、事業は成功しました。
しかしながら、太平洋戦争が始まると、日系人は強制収容所に入れられ、戦争により全財産を失ってしまいました。戦後、彼らの功績が認められ、1994年、彼らの名前がついた州立公園が誕生したとのことです。
明治以降移民で世界に渡り、活躍した人が沢山いらっしゃいますが、こんな人もいたんですね。
【写真の入手先】
http://www.uzushio.net/wakaran/waka13.htm